ズキズキ痛いってなんて言う?いざという時の英語のオノマトペ
先日、友達が海外旅行に出かけたのですが、観光中に頭が痛くなって近くの病院に駆け込んだのはいいものの「頭がズキズキする」というのを英語でうまく表現することができず、困ってしまったという話を聞きました。

私は日本の病院に行ったことしかないので、その話を聞くまでそういうシチュエーションに置かれるかもしれないということすら想像できなかったのですが、人間はいつ体調を崩すか分からないので、表現の仕方を覚えておくことはとても大切ですよね。
そこで、外国人との会話で使う可能性のあるオノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)について調べてみました!
①痛みを表す表現
まずは、痛みを表す表現からご紹介したいと思います。頭痛・肩こり・ケガ・虫刺されなど、日常的に遭遇しやすい不快症状やアクシデントに使える表現なので、覚えておくとなにかと役に立つかもしれません!
【(お腹が)しくしくする】
deep (intense) and constant pain (in one's stomach).
to have gnawing pain (in one's stomach).
I have a dull ache in my stomach.
stomach is griping.
ネットで調べてみると、いくつかの表現方法が出てきました。「お腹がしくしくする」というのは、日本語でもなんとなく伝えにくいような……。
お医者さんに「どういう風に痛いの?」と聞かれて「なんとなく、しくしくします」と伝えたことがあるのですが、お医者さんが「あぁ、そう」と言いながら微妙な顔をしていたことを思い出します。
【キリキリする】
grip
「ぎゅっと握る」という意味の「grip」を使うと、キリキリするという症状を伝えやすそう。
胃を掴まれているような、ちょっと激しい痛みの時は「I have a stabbing pain in my stomach.」という言い方もあるということです。
【ズキズキする】
throb
頭がズキズキする、傷口がズキズキと痛むというような時は「throb(鼓動する、どきどきする)」を使うそうです。
ズキズキする痛みがありますと伝えたい時は「it’s a throbbing pain.」と伝えれば良いのですね。私は片頭痛持ちなので、ドラッグストアで頭痛薬を買いたい時にもぜひ活用してみようと思います。
【ズキンズキンする】
pulsating pain
ズキズキがもっと激しい場合に使いたいのが「ズキンズキンする」という表現ですが、この場合は「pulsating pain(拍動痛)」という言葉を使うそうです。
【ヒリヒリ、チクチク、ピリピリ痛む】
tingle
「tingle」は、そのままヒリヒリやチクチクを表す単語なので、痛む部分を指し示しながら「ティングル!」と言えば通じそうです。
【ガンガンする】
pound
「pound」は重さや通貨の単位を表す単語ですが「pounded the piano furiously.(激しくピアノを鳴らす)」というような時にも使われるので、楽器を激しく弾く時のようなガンガンと響く痛みを表現したい時には、覚えておくと便利そうです。
【チクッとする】
prick
「prick」も、そのまま「チクチクする」という意味の単語。「指がチクッとする」と伝えたい時は「My finger is pricking」と言えば通じます。
【チクチク痛む】
sting
tingle
scratchy
刺すような痛みがある場合は「sting=(針などで)刺す」「tingle=チクチク」「scratchy=引っかいたような」などの表現を使うそうです。
②具合が悪い時の表現
次に、風邪・食当たり・めまい・動悸などで具合が悪い時に使えるオノマトペをご紹介します。
薬を処方してもらったり、正確に診断してもらったりする場合にとても重要になりそうなものばかりなので、私もしっかり覚えておきたいです。
【ゲーゲー吐く】
gag
日本では「ギャグ・だじゃれ」という意味でよく使われる単語ですが、吐き気を催したり、ゲーゲー吐いてしまったりした時にも、この言葉で通じるそうです。
今すぐ洗面器が欲しいという時は「吐きそう!=almost gag!」と叫ぶと良いということ。「ほとんどギャグのよう」と言いたい場合にも同じ表現というのがちょっとややこしいですが、ジェスチャーも交えれば正確に伝わると思います。
【むかむかする】
≪形≫
sick and nauseated
≪動≫
sicken and nauseate
breast is revolting
「nausea=吐き気、むかつき」「revolting=不快な」を使うと、胸がむかむかするという症状が伝わるそうです。「吐くほどではないけれど、なんとなく気持ち悪い」という時、覚えておくと便利そうな表現ですね。
【ふらふらする】
dizzy and woozy (queasy)
(head is) swimming
ふらふらする、めまいがするという時は「dizzy」という単語がそのものズバリ当てはまるそうです。「頭がくらくらする」と伝えたい場合は「My head is swimming」という表現もあるのだとか。
「熱が高くて頭がふらふらします」と言いたい時は「Head and high heat is dizzy.」と言えば伝わるということです。
【どきどきする】
(heart) throb
pound
beat fast
「心臓がどきどきする」と伝えたい時は「throb=動悸がする」「pound=鼓動する」「beat fast=どきどきする」に「heart」をくっつけて表現すれば良いようです。
具合が悪い時だけじゃなく、緊張した時や胸が高鳴る時にも応用できそう。
【ゼイゼイいう(苦しそうに息をする)】
wheeze
「wheeze」も、そのまま「ゼイゼイと息を切らす」「苦しそうに息をする」という意味を持つ単語です。
ちなみに、喘息で息が苦しい時は「asthmatic wheeze」と表現するそうなので、喘息の持病がある人は、念のため覚えておいたほうが良いかもしれません。
③その他の表現
最後に、痛みとはちょっと違うし、すごく具合が悪いというわけでもないけれど、病院でお医者さんに診てもらいたい時に使えるオノマトペをご紹介したいと思います。
【(目が)ちかちかする】
(eyes are) irritated
「irritated」は「イライラしている」という意味の単語ですが「My eyes feel irritated.」と表現すると「目がちかちかする」という意味になるそうです。
目のちかちかは貧血や片頭痛の前兆としても現れますが、稀に網膜剥離やてんかんなどの怖い病気が隠れていることもあるので、この言葉を覚えておき、おかしいと思ったら早めに眼科へ飛び込むようにしましょう!
【(目が)ごろごろする】
to feel something gritty in one's eye
「なんとなく目がごろごろする」「コンタクト装着中にゴミが入って辛い」なんていう時は「to feel something gritty in one's eye」と言うと意味が通じるそうです。
【(歯が)ぐらぐらする】
to have a loose tooth
「あれ、なんだか歯がぐらぐらする……」という時は、歯医者さんに駆け込んで「to have a loose tooth」と説明すると診てもらえるそうです。
ただ、海外での歯科治療は海外旅行保険でもカバーされない場合があり、そうなるとただでさえ高額な治療費が全て実費となってしまうので大変!旅行や仕事、留学などで海外に行く予定のある人は、日本にいるうちに歯の治療やメンテナンスを済ませておくことをおすすめします。
結論:オノマトペを覚えて、自分の状態を正しく表現しよう!
オノマトペは、記事内で紹介したものの他にもたくさんあります。自分の気持ちや体の状態にぴったりと合ったものを使わないと誤解を招くこともあるので、正しい表現方法をできるだけたくさん覚えておきたいですね。
私は、今回体の不調に関するオノマトペを調べてみて、改めて「伝えるための手段を持たないって怖いことだな」と思いました。
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